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8/1 日和田山の岩場(その3)

 ハーネスのウエストベルトが登っている途中で緩んでしまった件に関連して、ロアーダウン時にロープを掴むかどうか検証してみました。

 これまでは、墜落時にロープを掴むと危険なので、普段からロープにすがらないようにと努めてきました。しかし、ハーネスのウエストベルトが緩んでいることに気が付いた場合、ロープを掴んで速やかにロアーダウンすることが有効だと考えるようになりました。

 たしかに、ウエストベルトが少し緩んだだけなら、ロープを掴んでバランスをとれば、普通にロアーダウンできそうです。

 それでは、完全にウエストベルトが外れてしまった場合はどうでしょう。スリングで簡易的なレッグループを作り、それだけにぶら下がってみました。

 それでも短時間なら行けそうですが、腕の負担が大きいです。体を起こせば、腕の負担は減りますが、足元が見えづらくなります。

 バックアップのロープもつけて、ヒヤリハットがあったときと同じルートも下降してみました。

 やはり上体を起こせば楽ですが、足元や下降ルートが見えづらいので、ビレイヤーのコントロールに全てお任せすることになります。万一、腰が落ちてレッグループがずれたら危険でもあります。つまり、ただロープを掴めば安心というわけではありません。トップロープとはいえ、いきなり外岩に連れ出すのではなく、ジムでしっかりと練習しておきたいです。

 それでも不安な場合には、やはりチェストハーネスの併用を考えてみましょう。

 これならば、ロープを掴む必要もなく、楽に基本の姿勢を保てるので安心です。

 結論①トップロープとはいえ、ジムで練習しておく。②ロアーダウン時はロープに手を添える。③不慣れな者はチェストハーネスを併用する。

コメント一覧

イナゴリ2021年8月31日 21:55 / 返信

検証ありがとうございます。 いくつかの予防策が必要ですね。

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