1/23(日)、珍しく山ちゃんが付き合ってくれるというので始発に乗って各駅停車の旅へ。八高線の車窓から夜明けを眺め、上越線に乗り替えて土合まで。せっかくのラッセル訓練なので、ザックの重さを冬山での幕営装備より数キロ軽いか?くらいにしてきたため、モグラ駅の階段はキツかった…。
登山をする予定ではないので駅でのんびり身支度をして9:20出発。雪が多いからか、駅前の駐車スペースが例年より狭いような。
どうやら移動性高気圧の恩恵をドンピシャで受けているらしく、快晴。
雪は金曜には降り止んでいるので、昨日からの登山者のトレースがバッチリ。手作りのジャンプ台から代るがわる飛び出して行くスノボの若者達を横目に、耐久性が心配になるほど大量の雪が乗った橋を渡って、いざラッセル訓練へ。と思いきや、山ちゃんはトレースをどんどん登って行ってしまう。
ストック無用でガシガシ登って行く山ちゃんに、ストックに縋りつつ必死に踏ん張ってついて行く。もっと上に良い所があっただろうか?と訝しみつつ暫く登ると、雪化粧した谷川東壁が視界に入ってきてしまった。
これを見ちゃったら、もうね…。下でラッセル訓練するだけでは勿体ないほどの好天というわけで、アッサリ計画変更。とりあえず登ってお昼ご飯食べたら戻ろうということになった。
陽射したっぷりの上に風もない。小鳥の地鳴きに歌が混じり、キツツキはドラミング合戦を始めた。遠く白毛門には登山者や山スキーヤーの姿が認められた。
スキーは苦手だから出来ないけど、自由度が高くて羨ましいなぁ。もっと登りたいところだが本来の目的を果たせなくなってしまうので、お昼休憩を取って下山とする。
トレース外をパフパフ降りるのが楽しかったイメージで、否定的な山ちゃんの助言を容れずにワカンを装着する私。結果は、この陽気でズッシリと重くなった雪と、急勾配の尾根にビッチリトレースという条件で悪戦苦闘、程なく外すことに。でも良いの。今回はせっかく時間に余裕があるのだし、素人考えがどんなものか、試してみて実感した方が勉強になるから。山ちゃんは呆れて笑っていたけれど。
どこでラッセル訓練しようかな〜と考えながら橋を渡ってみると、まだスノボの大ジャンプは続いていた。少し戻って、誰もいない湯檜曽川本流寄りの斜面で練習することに。
トレースから外れて坪足で斜面の方へと移動する。激重の雪で、ごく短距離の平行移動ながら中々の苦行。そこで、せっかく担いできたスノーシューを履いて歩いてみると、まるで羽が生えているかの様に楽だ。山ちゃんはワカンを付けて、スコップを使ったラッセルのお手本を。
目の前に雪の壁が立ちはだかる感じの急勾配の登りが出てきた時にどうするか、の練習。雪質によって方法は違うと思いますが。
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まず、どこを登ったら安全かよく見てルートを決めてから登り出す。
顔の前の雪はスコップで横に掻いてどかす。空間が出来たら、胸の前の雪は足下に落として、膝や足で踏み固めて乗り込む。立ち上がると目の前が雪の壁になるので、同じ作業を繰り返す。
地形による、あるいは木のそばの空隙が出てきたら、危なければ進路を変更、雪を落として埋められれば踏み固めて進む。
下にいる人は、ラッセルしている人が危なくないか良く注意して見ていてあげること。
直上するしか選択肢が無ければ仕方がないが、安全な範囲で斜上できれば比較的に楽。
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私の理解は以上のようなものですが、何分素人ですので間違いがあったら教えて下さいませ。
実際にやってみると非常に体力が要る作業で、上手に出来る自信もないけれど、例えば私が行こうとするくらい簡単な冬山のルートでも、緩やかな尾根の中に何ヶ所かはこういう場面が出てくるかも知れない。ラッセルがキツければ、パーティの中に出来る人が何人もいないと撤退になってしまうし、簡単に撤退と言えないようなシチュエーションだって考えられるので、練習して出来るようにしておかないと。
また、機会を見つけて練習しようっと。
マタギを目指して修行中2022年1月25日 21:23 /
道路傍の雪は今年は高い!それにしても山ちゃんは楽しそう。庭で遊んでるようなものですかね。 重いザックを背負って行くなんてMよちゃんは偉い。根性を分けてほしい…