• 登山技術研究会アルペンブルーメ|東京都勤労者山岳連盟に加盟する山岳会|岩登り・沢登り・雪山登山が好きなアルパインクラブ|登山の基本技術を研究し指導者を育成する山の会|東京都練馬区を拠点に活動

大師匠クリニック in 岩根山荘「爪先革命」

アイスクライミング・クリニック第2弾は、川上村の岩根山荘アイスツリーで。前回の復習と技術向上を目的に、人工氷瀑で土日ミッチリ登り込むつもり。

岩根山荘アイスツリー。こちらが傾斜のきつい面。

大師匠にご挨拶をしたら、受付で傾斜の緩い面のルートを確保。支度をしたら、半月ちょっと前に夏沢鉱泉アイスギャラリーで勉強したことを思い出しながら、登ってみる。

こちらの面がスラブ状。盛況ですね

家で少しは素振りをしていたので、アックスの方は僅かながら改善しつつあるかも…(要継続練習)。それよりも問題は足。イマイチ自信が持てないし、上げたい所まで上げられない。やはり足が短いから仕方がないんでしょうか?と得意の逃げ口上を垂れてみると…

★前回の復習★ 足を上げる時、腰を落としてスタンスを良く見てから、足も良く見ながら上げる。そうしているつもりなんだけど…?

★大師匠からのワンポイント・アドヴァイス★ 足は見ているけど、足の先が見えていない。その原因は姿勢の悪さ。

ふーむ、なるほど…。

・足を安全に決めるために大事なのは、肝心な所=前爪の先が見えていること。上のアックスを持った腕をちゃんと伸ばして、もっと腰を落として、氷壁との空間を広くすると、次に上げるスタンスが良く見える。その姿勢で足を上げると、前爪の先まで見える状態で確実にスタンスを捉えることができるのだ。

・姿勢の悪さについて。上に決めたアックスを持った腕が真っ直ぐではなく、肘が曲がった状態になっていると、氷壁と身体の間の空間が狭くなってしまう。氷壁に近過ぎる位置から見下ろして足を見ても、肝心な前爪の先は隠れていて見えない。

中途半端な姿勢は腕力脚力を浪費するだけでなく、前爪も当てずっぽうに打つことになるってわけだ。

これから足を上げる時の良い姿勢の例 (テヘ)

写真は、上に決めた右のアックスからぶら下がるような格好で右肘は真っ直ぐにし、腰を落として、これから上げる左足のスタンスを見ているところ。充分な空間が確保されているので、左足を高く上げることができるし、上げた左足の前爪が確実にスタンスを捉えているか確認できるというわけ。

★もうワンポイント★ 前爪が良く見える空間=足を高く上げられる空間でもある。氷壁に身体がくっついていては、足は少しずつしか上げられない。

前爪の先を見てスタンスに上げて、立つ。これが私にとって、飛躍的に登りが楽になるポイントだった。

今回も実りの多い週末だった。トップロープで短いルートとは言え、垂直や薄被りのルートを何度もトップアウトできるようになるなんて、私も山ちゃんも昨シーズンは想像もつかなかった。わかり易く的確な大師匠のアドヴァイスに、ただただ感謝するばかりです。

さがみ山友会の皆さま、乱入させていただきありがとうございました!

来週は三連休。八ヶ岳でまた登るのが楽しみで仕方がない!大師匠、来週もどうぞ宜しくお願いいたします。

んでは、せっかく川上村に来たので「ふじもと」でカルビ食って生ビール飲んで帰ろうっと…

コメント一覧

kapi2024年2月21日 23:08 / 返信

毎週アイスが出来て良いですね(^^♪

    2024年2月21日 23:48 / 返信

    何しろ温暖化でシーズンが短いですから、短期集中トレーニングです(⁠^⁠^⁠)

yo-ko2024年2月22日 09:24 / 返信

詳しいレポートをありがとうございました。 「爪先革命」!!   なるほど、爪先まで意識がなかったです。

    ちびのすけ2024年2月22日 09:50 / 返信

    yo-koさん、コメントありがとうございます!前爪の先をキッチリ確認するようにしたら、以前より物凄く登れるようになりました。大師匠に感謝を込めてこの記事を書いたので、読んでいただけてとても嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です