来週末は30人の予約が入っているという四季楽園だが、この土日は私達のみの貸切り状態。朝までぐっすりと良い睡眠がとれた。美味しい朝食をいっぱい食べて、支度をして8時半に小屋を出発。
屏風岩の基部に差し掛かると、マミジロの間延びした歌が聴こえてきた。昨日は中央カンテを登っている途中にツツドリの声もしたし、夏鳥は順調に到着している様子だ。
今日のメニューは、昨日に引き続き人工登攀の練習から。巨人ルート、セストグラディストを見上げる位置にあるアパッチハングに、大師匠が2ルート分の支点を作って下さった。続いて若師匠がリード。
大師匠、若師匠、ありがとうございます。さっそく私達は昨日と同様にトップロープで、ボルトには既にヌンチャクがかかっている状態での擬似リード。
アブミをかけて、(ここから繰り返し)なるべく高い段に乗り込んで身体を上げ、ロープをクリップし、フィフィをなるべく高いところにかけて、もう片方のアブミをなるべく高いところにかけて、(→繰り返しへ)
…という人工登攀の手順に、少し慣れてきたか。本当はヌンチャクも自分でかけなきゃいけないけど、リーチがない自分にとっては辛そう。でもいつか、人工登攀のピッチがあるマルチに行けたらなぁ。
お昼休憩を挟んで午後のメニューは、斜上するルートをダブルロープの流れに気を付けて登ってみよう!ということで草溝ルートへ。
登り終わったらロワーダウンで下ろして貰いながら、自分の中間支点とロープの流れをチェック。反省点は、3番のカムがちゃんと決まっていなかったのと、ルートが屈曲するところで支点にかけるロープが左右逆だったところが1ヶ所あったこと。大師匠によると、前半は振り返ってロープの流れを見ていたが、クラックセクションになってからは全く振り返っていなかったとのこと。
縦に伸びるクラックに差し掛かったからロープの左右はどうでも良いや、と思ってしまった自覚はある。クラックの入り口ではまだ、左からトラヴァースしてきたんだという意識が必要だったのね。
クラックの左右の壁も観察して、ボルトや明瞭なホールド・スタンスなどが見つけられれば、それに合わせたロープの流れが必要にもなってくる。まだまだ経験不足です。
エミコリンも私と同じ轍を踏んでいたので、どうやら私達はクラックが目の前にあると、夢中になっちゃうようなところがあるのかも知れない。
若師匠も草溝ルートを登って支点を回収し、良い時間になったので最後にリーダーズピッチで遊んで終了。
大師匠、若師匠、今回もお世話になりっ放しでした。いつも本当にありがとうございます。少しずつ引き出しを増やして、色々な性格のルートに対応できるようになりたいです。