懸垂下降のバックアップはプルージックにこだわるジュンコ先生。これまでプルージックコードの長さと下降器との位置関係がうまくいきませんでした。そこで本家本元のシャントと比較してみます。
シャントの位置なら楽に操作できます。下降器(ATCガイド)の位置も、このくらいかな…。
下降器はPASの一番手前の位置で大丈夫なので、荷重移動にも問題ありません。
つまり、プルージックコードの長さを短くすれば良いことに気が付きました。ただし普通のスリングとしても流用できるように切って縮めることには抵抗があります。
巻き数を増やしては…利きが強すぎて緩めることに難があります。
別に結び目を入れて調整しては…操作性は良いけど、解くのが面倒かな?
ハーフヒッチにしてみては…これも締まると緩みにくい。
あれこれ悩んでいたとき、偶然に緩みやすいハーフヒッチを発見しました。名付けて「ズンコヒッチ」。
左が普通のプルージック+ハーフヒッチ(締まると緩みにくい)。右がズンコヒッチ(比較的緩めやすい)。
裏から見たところ。上がズンコヒッチ。下が普通のプルージック+ハーフヒッチ。
ちなみにプルージックの移動は掴まずに小指を当ててずらします(左手はロープをしっかり握る)。それは、ロープが重くて制動が効きすぎる場合、右手でロープを引き上げて送り出さなくてはいけません。その時、制動力をコントロールするのは左手の役割だからです。
ためしにロープを掴んで寄りかかってみてください。しっかりとロープを握っていれば、ある程度は耐えられますが、プルージックを握っていると、簡単に滑り落ちてしまいます。