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3/12-13 湯河原幕岩(おまけ)

 外岩では懸垂下降が基本です。

Washingをフォローするジュンコ先生。

 シルクロードの終了点でセカンドビレイし、あえてWashingをフォローしてもらいました。

 

Washingの終了点。

 たまたま終了点の良い課題があったので、Washingをリードしてきたと仮定して下降してもらいます。

 

突然の課題(日和田山の岩場とは違う終了点)に戸惑うジュンコ先生。

 とりあえずはセルフビレイでしょう。

 

信頼できるアンカーポイントだとしても1本ではダメ。

 すぐに懸垂下降するので、PASでセルフビレイをセットしますが、ボルト1本ではダメです。

 

連結されていなければ、自分で連結。

 セルフビレイは信頼できるアンカーポイントが2ヶ所以上連結されているか、あるいは自分で連結することが鉄則です。

 

2021年2月21日はたしか…。

 昨年はトップロープで登らせてもらっていて、最後に回収するときは残置カラビナでロワーダウンだったような…。なのに今年は残置カラビナが消えている。

 

ABスタンダード「外岩デビュー5」。

 そうだ!残置カラビナの無い場合や、あってもゲートが開かない場合は結び替えだっけ…?

 

バイトが通らない?

 あれ?チェーンにはバイトにしたロープは通しにくい…。

 

あれ、ちょっと待ってよ…。

 そんな時には、ロープを一旦解いて、チェーンに通してから結び替え…。いや、ちょっと待て。そもそも結び替えは、まだ教わっていないし、ロープを解くなら、いつも練習している懸垂下降が良いではないか。

 

結び替えでも、懸垂下降でも、まずはセルフビレイ。

 よし、セルフビレイは、このまま使えそう…。

 

絶対にロープを落とさないことが大事。

 ロープを解く前に、真ん中まで手繰り寄せて、クローブヒッチで固定。

 

2ヶ所にロープを通します。

 ロープを解いたら、もともと連結されていないアンカーポイントなので、2ヶ所とも通します。

 

ロープが落ちない状態になったらクローブヒッチを解きます。

 チェーンに通したロープを下に垂らしたら、クローブヒッチを解きます。※基本はロープの末端どうしを結んで下に垂らします(ロープが安定した地面まで届いていることが確認できているという前提で省略してしまいました)。

 

中央で折り返していることを再度確認。

 ロープが中央で折り返されていることを再度確認してから、いつもの通りに懸垂下降のセット。

 

ロープに荷重移動。

 ロープに荷重移動し、懸垂下降のセットが正しいことを確認したら、片手でセルフビレイを解除(もう片方の手はロープをしっかり握ったまま)。

 

いつも練習している懸垂下降。

 いつもの通りに懸垂下降して終了です。

 

なぜ、結び替えでなくて懸垂下降?

 それでは、なぜ結び替えでなく、懸垂下降ばかり練習するのでしょう?

 

2011年11月13日。

 前回、シルクロードの終了点で、残置カラビナのゲートが開かないと仮定して、結び替えの練習をしていた写真です。

 

答えはここに…。

 前回は2枚あった残置カラビナが、今回は1枚だけになっていました。

 

一目瞭然。

 幕山の砂っぽい土の付着したロープで擦り続けられた結果です。残置のカラビナでトップロープはもちろんですが、ロワーダウンもマナー違反です(しっかり管理されているジムは別)。グループで何人もが続けてトライする場合は、自分の捨てびなをセットし、最後には、やはり懸垂下降で回収するのが良いでしょう。※結び替えも、セルフレスキューのカテゴリーとして、練習しておく必要はあります。

コメント一覧

マタギを目指して修行中2022年3月16日 21:43 / 返信

なぜここでフォローかと思って登って支点を見て、運営委員長の思慮深さに畏れいった次第です。前日にABスタンダードの支点構築のところを見て勉強していたのに、実践ではすっかり忘れていました。連結した支点からセルフとると何度も言われているのに実際にはできない。経験を積んで習得するしかないのでしょうが、なかなか遠い道のりです…

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