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4/18 星穴岳

星穴というロマンチックな名前に心惹かれていましたが、今回 S子リーダー、ROサブリーダーに導かれ念願の山行を果たすことができました。

S子リーダーから示された山行目的は、3つ。 ひとつ目は星穴岳のピークを踏むこと。ふたつ目は結び穴を確認すること。三つ目は固有種の「ミョウギコイワザクラ」を愛でること。

早朝中之獄神社の駐車場に着きましたが、神社に一番近い駐車場は営業時間外で閉まっていました。隣の原っぱのような第2駐車場が開いていてそこに止めることができました。

6時支度を整えて出発です。まずは神社の石段を登って登山道に入ります。

しばらく登山道を進みますが石門分岐を西側へ、そしていよいよ人の道を外れます。

といっても、踏み跡は明瞭です。

ほどなくして「ミョウギコイワザクラ」を発見。なんと清楚な花姿。幸先がいいです。

藪岩と言いながらも歩きやすいです。ただ、西岳手前で岩壁があり微妙でロープを出しました。フリーで行けそうな気もしましたが、失敗すればどこまでも転落しそうです。岩肌にはボルトが打ってあり安全策をとりました。

ロープを出した後も油断はできません。

まずは、第一のポイント西岳に到着です。

ここから星穴岳方面を見ると、お隣の尾根というか、お隣の岩稜群という感じで一旦下って登り返すことが明白で、ちょっと不安。足元に注意しながら踏み跡を下り、懸垂ポイントに出ます。懸垂の距離は40メートルほどです。先頭のS子リーダーは、40メートル全部降りないで効率よくトラバースできそうか見ていたそうですが、結果は無理! 下まで降りました。

ただ、降りてみると踏み跡は続いていて迷うことはありませんでした。うまい具合にお隣の尾根に繋がって、登り返していきます。

突然、今までの一人分の踏み跡から、パッと開けて大きくて平な岩に出ました。休憩にちょうど良い場所でしたので、行動食をとることにしました。この岩のすぐ上がもう星穴岳のピークだそうです。

休憩を終えてちょっと上がるとそこは岩稜です。登りのために、再びロープを出しました。ここもフリーで行けそうですが、失敗すると確実に転落です。大岩にビレイ用ロープが渡してあります。S子リーダーは上手に木で支点を作ってリードしてくれました。

星穴岳手前で射抜きぬき穴への懸垂ポイントを確認し、いよいよ本日の第1の目的の星穴岳に登頂しました。嬉しくて、デジカメをオートにして3人揃っての写真を撮りました。

そして、下山に取り掛かりました。星穴岳の星は二つ。まずは射ぬき穴への空中懸垂です。

下に着くとそこには射ぬき穴がありました。

珍しくてわくわくしてしまいます。妙義らしいですね。

続いて次の懸垂です。松の木に残置カラビナがあったのですが、不安で直接松の木にロープを掛けました。足元の岩に割れ目があり、ここにロープを挟まないように注意してね、とROサブリーダーに言われました。最後に懸垂したのは私でしたが、途中岩棚に立ってロープ振って方向を定めて降りたのですが、スタックしてしまいました。どういう状況でスタックしたか分かりませんが、ロープ2本の結び目が割れ目に挟まったとしたら、最初から結び目を割れ目よりも下にくるようにすれば良かったかもしれません。結局、後続のパーティの方が上からロープを振ってくださって、事なきを得ました。本当に助かり感謝致します。後続パーティの方は私たちの難儀を見て、ビナを足して残置しました。

余談ですが、後続パーティの方は偶然にもS子リーダーのお知り合いの方でした。妙義には慣れていらっしゃるようで、次の週にも星穴にくる予定とのことでした。

助けて頂き気を取り直して、ルンゼを上がり結び穴に立ち寄りました。ルンゼにはトラロープがありました。その時には気が付きませんでしたが、登山道を反対側から登ってくれば結び穴までは来られるようになっているようです。結び穴は射ぬき穴よりも大きく、びっくりしました!! 

感動ひとしおでしたが、午後から天気が崩れる予報でしたし、実際パラパラと雨が降ってきましたので、急ぎながら登山道をくだって行きました。

そして12時15分、神社に戻ってきたときは雨も上がっていました。皆さまのおかげで晴れ晴れと楽しい山行ができました。ありがとうございました。

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