ハーネスとロープの連結(ダブルフィギュアエイト・フォロースルー)を指導するためのポイント(AB方式)後編。マヒトさんが家でも練習できるように、ペコちゃんにお手伝いしてもらいました。
長さの測り方は人それぞれ。いろいろ試す中で、自分にベストな位置と方法を編み出しましょう。
結び始める位置が決まったら、左手で摘まんで、しばらく(しっかりと絞られたシングルのエイトノットができるまで)離しません。
摘まんだ位置の右側にロープの端を重ね(下から上)、ループ(横から見て)を作ります(手前のループ)。ループの大きさはロープが2本通るくらい。さらにロープの端をロープの元に絡め(右から左)、手前で持ち替えます(右手)。
ループにロープの端を通し(右から左 ※重要なので覚えておく)、手前で持ち替えます(右手)。
ロープの端を引き絞ると、左手で摘まんだところに2っ目のループができます(奥のループ)。ループの大きさは、どちらもロープが2本通るくらい。これでシングルのエイトノットができました(最初に摘まんでいた左手は離しても大丈夫です)。
ロープの端を上下2ヵ所のタイイングループに通します(下から上)。ビレイループの右か左かは、今は考えないことにします。
シングルのエイトノットを右手で持ちます(ロープの端が手前のループの右から左に出ていることを思い出しましょう)。
ロープの端をエイトノットに逆から沿わせていきます。まず、手前のループの右から左に出ていたので、その逆は左から右。沿わせる位置関係はロープの端が上(手前のループの通しやすいところ、内側ともいう)。
ロープの端を、そのまま右側に沿わせ…
…奥のループの右から左へ通します。位置関係でいえば下(奥のループの通しやすいところ、これも内側といいます)。
この時点でタイイングポイントにできるループの大きさが決まるので、ダブルフィギュアエイトを最後に締め付けたとき若干伸びることを考慮して、少しきつめに絞めます。
続けて手前のループの右側に沿わせ、最後は奥のループに左から右へ通します。
最後はあえて通しにくいところ(位置関係でいえば上、これは外といいます)に写真のように隙間を作って通します。
通し終わったら、端、元の順に1本ずつ絞めこみます。
余った端は末端処理。元の上で左から右に垂れているので、そこから手前に戻すようにクロスさせ、2回巻き付けます。
端を手前から先に向け、コイルの中を通して絞めれば完成(エイトノットと、その止め結びは、しっかりと密着するように絞めます)。
いかがでしょう。イメージだけで覚えることが苦手な方は、言葉に替えてみて下さい。「内・内・外」、「左・右・左」、「上・下・上」、いろいろ工夫してみると面白いかもしれません。