越沢バットレスはアルパインに近いゲレンデとして知られています。アプローチの悪さもそうですが、ラッペルポイントでも注意が必要です。
チェーンにエイト環と鉄ビナがセットされているのですが、チェーンが信用できないのか?黄色のスリングにもロープをかけています。問題は、エイト環や鉄ビナではなく、スリングに直接テンションがかかっていること。これでは残置してくれた方に申し訳ないです(スリングの痛みが早い)。
黄色のスリングはバックアップとして利用するのが良いでしょう(セカンドが回収)。欲を言えば、黄色のスリングにカラビナを一枚残置し、そこにもロープを通せば、よりベターでしょう。
ごちゃごちゃのスリングにカラビナが二枚セットされています。何を慌てていたのか?そのうちの一枚にしかロープを通していません(これはヒヤリハットもの)。
残置カラビナ二枚ともロープを通し、さらに隣からもバックアップを取りました(セカンドは回収)。欲を言えば、怪しいスリングは切って持ち帰り、代わりに新しいスリングを付け直せば、よりベターです(懸垂下降の仮固定技術が必要)。
リードすることだけが全てではありません。無事に帰ることが大事。精進あるのみです。