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3/17 奥武蔵の岩場(おまけ)

 ヒロミさんと終了点での作業手順(マルチでフォローのビレイ、シングルロープ、どうしても最初にPASを掛けておきたいという場合)を考えてみました。終了点は千差万別なので、一つの手順を丸暗記しても意味がありません。何故その作業が必要なのか、何故その順番なのかというところを考え、理解しないと応用はできません。これを材料にして(何が必要で何が過剰か、スピード優先か安全性か)、パートナー間で確かめ合うことを願います。

 信用できそうなアンカーポイント(まあ、これが基本)。

 終了点についたら、まず片手でアンカーにPASを掛ける(足場が安定していたらPASは省略しても良い)。PASを掛けたら片手で引いてみてアンカーの強度を確認しておく。次のピッチ(ルートが自分の立ち位置に対して右寄りか左よりか)をよく観察して、PASは進む方と反対側のアンカーに掛ける(間違っていたら掛けなおす)。くれぐれも、ここで「セルフ取りました」と声をかけてはいけない(セルフビレイは信用できるマスターポイントから取る)。

 PASの反対側(進む方向)のアンカーにゼロピン用のクイックドロー(環付き)を掛ける。掛けたクイックドローを片手で引いてみてアンカーの強度を確認しておく。

 ゼロピン用クイックドローにロープを掛けたら、PASにそっと荷重する(PASはアンカーに手が届く長さに調節しておく)。

 PAS側のアンカーにクワッドASの片方を掛ける(アンカーの高さに違いがある場合、スリングに縫い目のある側が高い位置)。カラビナが入りずらそうなら、PASを一旦外しクワッドASの環付きカラビナに掛けなおす(実はこの作業が無駄になることが多いので、PASをアンカーに掛けることはお勧めしていない)。次にゼロピン用クイックドローのボルト側カラビナに環付きカラビナを1枚掛ける(節約も可)。

 後から掛けたカラビナ(節約した場合、ゼロピンのボルト側カラビナ)にクワッドASの片側を掛ける。次にクワッドASのマスターポイントの位置を適切に調整してセルフビレイ用のカラビナを掛ける(二つのマスターポイントに段差のある場合は上の段)。

セルフビレイ用のカラビナにロープをクローブヒッチで結ぶ(後にリードをビレイするときゼロピンまで1.5m以上の間隔が取れているように調節)。次にゼロピン用クイックドローからロープを外して、アンカーシステムの環付きカラビナすべてのロックを確認してから初めて「ビレイ解除」のコール。

 セルフビレイとは別のマスターポイントにガイドモード用のカラビナを掛け、そこにアシスト機能のあるビレイデバイス(ATCガイド等)をセットする。フォローのビレイはセルフビレイの下(セルフビレイと岩との間)で行う。

 ロープアップしながらパスに振り分ける。いっぱいになったらビレイデバイスにセット(クライマー側のストランドを下に引いてロックされることを確認)。

 クワッドASをつかんで、PASから荷重を抜く。写真ではロープを掴んでるが、PASが外れにくい場合はゼロピン用クイックドローを掴む(この動作もリスクになりえるので、ここでもPASをアンカーに掛けていることが無駄になる)。

 PASをアンカーから外す。振り分けられているロープは、この前後にセルフビレイのロープ上に移しておくのだが、これも面倒(PASをアンカーに掛けておいたのが面倒な原因)。

 マスターポイントに繋がっているロープを4本とも掴んで(できれば両手で)セルフビレイにテンションがかかる位置まで移動する(必要に応じてしゃがむ)。最後にブレーキストランドを一旦強く引いて、弛みをとったら「登って下さい」のコール。しばらく間(フォローがセルフビレイを解除する時間)をおいてから手繰り始める。

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