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1/24 霧積でアイスクライミング偵察

2021年1月24日(日)八ヶ岳へ行く予定でしたが、都合が悪く、日帰りで行ける霧積の様子を見てきました。メンバーはTナ、Y田、T使の3名。

練馬を6時に出て横川の「おぎのや」に着いたのは8時。ここで朝ご飯を食べようと思っていましたが、残念ながら開店前。

8時40分、鼻曲山の登山口(金湯館駐車場)に駐車して準備。東京は雨でしたが、ここは雪。

ピンク電話は故障中ですが携帯がつながります。

まずは奥の易しい氷瀑(60度くらい)をピッケルで登ってみます。

ピッケルの振り方

利き腕でシャフトの端(小指がスパイクに掛かるくらい)を持って(リーシュコードは予め調節しておく)、ピンポイントを狙うように、あまり大きく振りかぶらない様に構えます(肘を前にして肩の高さくらいまで上げれば十分)。

そのまま肘を振り下ろすのではなく、拳を突き上げるように肘を伸ばすと同時に手首のスナップで打ち込みます。衝撃でヘッドがぶれないように、インパクトの瞬間、ギュッと握りしめるのがコツ。

ピックが刺さったら(シャフトと一直線になるように)肘を氷に付け、脇をしめて引き付けます。

ピッケルを引き付けながら(シャフトと肘は一直線)足を一歩づつ上げます。

さらに足を上げると肘が浮いてしまうので、その前に反対の手でヘッド(ぶれない様に出来るだけピックに近い部分)を持ち、やはり肘をつけ脇をしめます。

シャフトを持つ手の肘は浮いてしまいますが、シャフトがぶれない様に下方向に押し付けるように荷重し続けます。

ピックを頂点とした二等辺三角形を作るようにスタンスを決め、安定した姿勢を作ったらピッケルを抜き、腰を伸ばして、なるべく高い位置に次のホールドを求めます。

フットワークの練習はピッケルを持たずに行ってみましょう。

アイゼンもピッケルと同じように、オーバーアクションとならない様に、膝から下だけで蹴り込みます。縦走用のアイゼンの場合(前から2本目を刺すくらいの気持ちで)つま先を少し上げることがコツです。

傾斜がそれほど急でなければ、真下へ押し付ける(真上に立ち込む)だけで十分な場合もあります。

ピッケル(1本)をマスターしたら、アイス用のアックス(2本)も試してみます。支持力が増すので、3点支持だけでなく2点支持も可能で、より傾斜の強い氷にも対応できます。

基本の姿勢として、足はこれまで同様、同じ高さで開きます(肩幅)が、アックスは上下に離します。

下の写真は右手を頂点とした二等辺三角形(三点支持)で安定しているので、左手のアックスを高い位置に打ち込めます。

次に左手を頂点とした二等辺三角形を作るように足を上げます。

左手を頂点とした二等辺三角形(三点支持)で安定しているので、右手を自由に振ることができます。

次に右手を頂点とした二等辺三角形を作れば三点支持ですが、左足を右手の真下に上げれば二点支持(ダイアゴナル)となります。

二点支持と三点支持を使い分けられるように練習しましょう。

慣れたところで右岸の氷柱(70度くらい)を2回ずつ登ったら予定の15時になったので終了。

甘楽PAで下山連絡。

お疲れさまでした。

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