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1/30 霧積(おまけ2)

 ピッケル1本での登り方を紹介します。

 先ずは、足を肩幅くらいに開いて、壁際に立ちます。狙うのは体の中心の軸からやや右側(トップロープのやや右側)。開いた足幅の内側なら許容範囲ですが、軸より左に打つと、後の足数が増えるのでお勧めしません。写真は足を広げすぎているので、許容範囲内に思えますが、軸から離れ過ぎています。シャフトが右に傾いていて、このまま下に引くと外れやすいので、バランスをとるのが難しくなります。ピックが刺さったら(引っ掛かったら)肘を付けて真下に引きます。

 次に上げるのは左足。ピッケルを持った右手を引き付けると(壁につけた肘は動かさない)体の軸は右手の下に移動します。左足は軸の上か、やや左に置いて立ち上がります。右手と左足の2点支持となるので、右足は添えるだけでいいです。

 左足を欲張って高く上げすぎると、右肘が壁から離れてしまうので、その前に左手でピック(できるだけ氷の近く)を握り、左肘をを壁につけます(右手も氷につけたまま)。

 ピックが深く刺さっていない状態で写真の位置を握ると、ピックがぶれて外れるのでNGです。

 左手を引き付けて(肘は氷につけたまま)右足を上げると、左手と右手の2点支持に替わります。左足が動かせるようになるので、右足と同じくらいの高さに上げて開きます。次にピッケルを抜くときに、右足と左足の2点支持になるので、しっかり決めます。

 写真は、さらに右足も開いているので、ピッケルが正面に来てしまい、抜きにくくなります。60度くらいまでの壁なら膝をつくと安定するので(踵は下げる)落ち着いて抜いてください(ピッケルを抜くときにバランスを崩しやすい)。ピッケルを抜いたら、腰を伸ばして、またスイングします。写真では右足を開いてしまっているうえ、軸よりだいぶ右に打ち込んでいます。これを続けると、だんだんと右に移動してしまい、最初に思い描いたルートから外れてしまうので気を付けてください。

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