• 登山技術研究会アルペンブルーメ|東京都勤労者山岳連盟に加盟する山岳会|岩登り・沢登り・雪山登山が好きなアルパインクラブ|登山の基本技術を研究し指導者を育成する山の会|東京都練馬区を拠点に活動

Y岸家、結局冬も沢登り

情熱が台所にまで…!

昨年2月下旬、ネットの動画を見て突如アイスクライミングをやる気になった山ちゃん。それまでは会のアイスクライミング体験に誘っても「俺はやらない」って断言していたのに…。年に1度か2度の体験(=トップロープのみ)で満足していた私もツラれて奮起してしまったので、人のこたぁ言えないわけだが。まずはTナさんにトップロープで登り方を教えていただき、道具を少しずつ揃え、オフシーズンにはドライツーリングの練習なども(沢の合間に)しつつ迎えた今シーズン、Y岸家の目標はリード。

1/8(日) 河原奥(講習、嫁だけ)

山ちゃんは仕事で私はヒマな日曜日、アイスクライミングの講習に参加。スクリュー入れるのって力が要る(力だけじゃないとは思うけど)のね…。アバラコフアンカー、見たことはあったけど自分でやってみるのは初めてで、上手くできなかったけれど勉強になった。

1/9(月祝) 霧積ダムサイト 

奥のエリアは順番待ちだったので、誰もいないダムサイトに移動。前日に引き続きアバラコフアンカーを作る練習をしてみた(氷が薄くて適正な場所がなかったので雰囲気だけだが)。あとはアックスの打ち込みと、スクリュー入れてみたり。何をするにも山ちゃんに比べて私は非力でありノーコンであると痛感する。山ちゃんは職人なので道具を使うのが上手なのだ。私も楽器なら弾けるんだけど役に立たないようで…。因みに山ちゃんの二の腕と私の太腿の太さはほぼ同じである。穏やかな晴天で、擁壁の中でのんびりと基礎練。

1/15(日) 河原奥 

女王・爆誕!

季節外れの陽気を利用して、八ヶ岳は遠いと思い込んで敬遠している山ちゃんの説得に成功。週末の河原奥の氷瀑は混雑が予想されるため4時に自宅を出たが、雨予報の為か空いていてラッキーだった。トップロープを張ってから、短いロープを引いて模擬リードに挑戦してみる。スクリューが入らず、ポロリ。焦っている内にアックスもポロリ。山ちゃんはそのような苦労は全くない。別の生物だから…と自分に言い聞かせる。結局雨には降られず穏やかな気候で、練習日和だった。午後になると喉が少しいがらっぽくなって、寒くもないのに風邪でもひいたかなと思いながら帰宅するとその後だんだん熱が上がり、結果はコロナで自宅療養となった。そうそう、アイスクライミング熱も伝染ったけど、コロナも伝染ったね。

1/29(日) 世立八滝(他会山行)

大先輩にご一緒していただき、六合村の世立八滝へ。手前の滝は氷結が甘かったけれど、奥に手頃な氷瀑が。氷が薄いので、短いスクリューも使用しての慎重なリードでトップロープを張っていただき、練習。登り方のみならず、ギアのこと、ギアの携行の仕方など色々と勉強になった。休憩時間に隣の支沢を詰めてみたら、とても立派な氷瀑があった。あんなのが登れるようになれたらなぁ…

上部は垂直?カッコいい!

2/12(日) 醤油樽の滝(講習)

観光?!

湯川のアイスがどんな感じか知りたくて、講習に参加。しかしアプローチの林道がスケートリンク状態とのことで、急遽醤油樽の滝へ転進となった。ゴルジュの奥に現れる見事な斜瀑は、見物だけでも満足できそうな代物。先生にトップロープを張ってもらって、中盤あたりで支点作りにトライ!氷瀑の形状とコース取りから左手でスクリューを入れるよう非情な指示を受けた私はポロリの女王と化し、ミシンを踏みながら奮闘するも結局はトラヴァースして右手でスクリューを入れて降りて終了(山ちゃんがどうしていたかは、忘れました)。

2/20(月) 河原奥(前夜泊) 

氷の量感が増してきた

月曜日に休みを取ってあったので、ひょんなことから暇になった日曜日にのんびりと支度して八ヶ岳山荘へ。明るい内から酒盛りをして、予約しておいた仮眠室で早々に就寝。暖房が効いていて快適に眠れた。4時頃、トイレに行こうと外に出ると、遠くでフクロウが鳴いているのが聴こえて嬉しくなった。明るくなるとイカルも歌い出して、空気はまだ冷たいけれど春は来ているのだと感じた。

平日なので氷瀑は貸し切りである。山ちゃんは、登り方はしばしば先祖返りしてしまうものの、有り余るパワーで何とかなってしまう。私の方が登りは美しい(何しろ女王なので)のだけど、アックスの打ち込みが精度強度とも悲惨なのと、スクリューの最初の捩じ込みに大苦戦するのがね…。ロープのクリップは私の方が上手(沢屋が相手じゃ威張れねぇか)。

ギアの配置も工夫の為所で、前回までギアスリングを肩掛けしていたけどイマイチ使いにくかったので、今日は全て腰のハーネスに付けてみた。キャリツールを付ける位置など改善の余地はあるが、この方が使いやすいかな。動きも妨げないし。まだ短い氷瀑が相手でギアが少ないからハーネスで間に合うだけなのかも知れないが。

交代しながら何度も模擬リードを繰り返し、夕方は氷瀑下部左側の登攀対象にならないところでスクリュー2本で支点を作ってみたり、アバラコフアンカーに直接ロープを通して短い距離を懸垂で降りてみたりした。

自分が作ったアバラコフアンカーでの懸垂はスリリング。

3/2(木) 河原奥

轍の氷もずいぶん緩んだ

二人とも問題点をいくつか改善すれば簡単な氷瀑ならリードできそうな雰囲気になってきて、俄然気合の入ってきたY岸家。暖かい日が続きシーズンも残り少なくなってきたので平日にも練習に行くことにした。毎回車を停める八ヶ岳山荘の人ともすっかり顔馴染みだ。

今日はアックステンションの練習に時間を使った。私のようにスクリューを入れるのにモタつく人間には大いに助けになるのだ。しかしアックスの打ち込みが弱いため安定が悪いので、何度も練習した。フィフィをどう持つべきかも悩ましい。山ちゃんはスクリューを入れる時にアックステンションする必要はなさそうだけれど、レストのために練習。

夕方は氷瀑下部で、左手でスクリューを入れる練習など。山ちゃんは、私が右手で入れるより早く出来てしまう。聞けば、仕事では左手でも道具を使うことがしばしばあるそうだ。私も鍵盤楽器と弦楽器では左手使ってるんだけどねぇ…。ギアの配置については、ハーネスに付けるキャリツールの位置をずらしたりして前回より使い勝手が良くなった。

3/5(日) 河原奥

今日はこっち側で

春が駆け足で迫ってきているので、中2日で再訪。日曜の混雑を覚悟で来たが、幸い2人の先客がいるのみであった。私達が毎回登っている氷瀑右端に既にロープがかかっていたので、今日は初めて左寄りにかけてみた。薄い部分もあって、なかなか面白い。上部に振られ止めのスクリューを設置して、色んなルート取りで模擬リードをして楽しめた。山ちゃんは家で練習をして来たらしくクリップが少しマシになっていた。もう彼はリードできると思うけど、見かけによらず慎重派。私はと言えば、僅かながら進歩はあるもののスクリューの入れ方が未だ危なっかしいので、リードは次回以降に持ち越し。

登り疲れた夕方は、氷瀑下部でいつものように支点構築の練習など。日曜だと言うのに講習会も来なくて、穏やかな好天だったし、いや〜来て良かった。帰りの渋滞には見舞われたけれど。

3/9(木) 河原奥

連日の陽気で氷瀑の状態が気にかかる。八ヶ岳山荘に顔を出すと、氷瀑の両端は登れるが真ん中はかなり薄くなっているとのこと。ガンガン叩いたり蹴ったりしないで登れば大丈夫、と助言して下さった。早速向かってみるとさすがに平日、誰もいない。背後を流れる沢音がとても力強くて思わず振り向くと、川向うの南斜面は冬色の欠片も見えない陽だまりであった。

一番厚みのある氷瀑右端にトップロープを張って、練習開始。前日の仕事の影響で肩に痛みがある山ちゃんは、今日はスローペース。私はいつものように模擬リードから。飽きてきて、左に振られ止めを設置して真ん中の薄いところをトップロープで登ってみた。そーっと刃先を引っ掛けて登るのは面白い。リードでは怖いと思うけど…。山ちゃんも、以前より氷を壊さずに登れるようになっている。

お昼休憩のあと、やる気を出した。今シーズンは何度も練習したし、今日が最後かも知れないし。リード、してみよう。

いざっ!

山ちゃんにビレイをお願いして、易しいラインを選んで、ダメだったら途中で降りてくれば良いと自分に言い聞かせてスタート。スクリューを入れるのが相変わらず下手なので、傾斜がキツめなパートでは、か弱い女子の味方「ブルーアイスのスクリュー」を使って何とか、乗り切った…!!

赤ロープで行きました

上でアバラコフアンカー作って…となると荷が重いので、懸垂支点は残置を利用するつもりで行ったから、なんちゃってリード。中間のスクリューも打つには打ったけど、適切に打てていたかは疑わしい。経験を積みたいけれど、来シーズンに持ち越しですかね。

3/17(金) 河原奥

すっかり春です

せっかく休みをとってあったので、氷の状態が良くないのを覚悟で行った。案の定スクリューを入れてもグズグズなので、今日はトップロープでの模擬リードまでにとどめた。あとは氷瀑下部の緩傾斜の部分で、短い距離をリードして長いスクリューでビレイ支点を作り、フォローの山ちゃんを上げてみたり。

私がアバラコフアンカーを作る練習をしている間に、山ちゃんは隣の氷柱を見学に。

来シーズンは60mロープ持ってきて、これに登ろうっと。

裏側も探検!

コメント一覧

いつまでも🔰2023年3月25日 22:39 / 返信

継続は力なり ナイスファイト❣️

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