AB外の大変登れる人たちに混ぜてもらい、自分にはスペックオーバーの本チャン岩場に連れて行ってもらいました。
取り付きまで(8:00@一ノ倉沢出合い)
一ノ倉沢出合いには雪はなく、一ノ倉沢沿いを何度か渡渉しながらテールリッジを目指します。雪がないところから巻道に入り、再び雪渓が出てくるところまで歩きました。雪渓はチェーンスパイクを装着して歩きます。テールリッジにたどり着きました。相変わらずの緊張感ある歩きを強いられます。
(登攀開始@9:30)中央稜にアプローチシューズなどデポして、中央カンテ側に少し歩いたところが凹状岩壁のとりつきです。ここはとても分かりにくい、見落としそうです。というか何もないので見つけるのが大変です。
1P Ⅲ 35m フォロー。 右に大きくトラバース後、左上します。
2P Ⅲ- 50m リード。小さなリッペを超えてフェースを左上。脆くてプロテクションが取れるところは全くないうえ、ひっきりなしに落石がある。
3P Ⅲ+ 30m フォロー。中央カンテの分かれ道、右の凹状岩壁、スラブを登る。頻繁に落石あり。メンバー全員が落石の直撃を受け、ザックが壊れたり肩を打撲したりした。
4P Ⅳ+ 35m フォロー。急な凹角。岩が脆く、リードの緊張感はさぞやと思う。フォローでも持つ岩が動くためとても緊張しながら登る。
5P Ⅳ・Ⅲ 40m フォロー。 ピナクル崩壊後の右側を登る。ここが一番の難所だった。カンテはボロボロで触る岩がすべて動く状況。ルンゼは草付きで濡れていて滑りやすく、うっかりカンテを踏んで大きな落石を起こしてしまった。本来は崩落後のつるつるの右側を登れる写真があったが、実際はプロテクションが見つからなかった。
6P Ⅳ 40m フォロー。 灌木と草付きと岩の間を登り、岩が固くて安心するクラックへ。ただし濡れていて滑るため、リードは相当緊張したと思う。ビレイ中に大量にブヨに刺される。
頂上に到着し、中央稜側から懸垂下降する。