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2023/5/28谷急沢左俣

星穴岳で西上州にすっかり味をしめてしまい、今年の沢始めは谷急沢左俣となりました。メンバーはS子リーダー、Cさん, 私。なお、左俣はウォーターウォーキングにも紹介されています。滝は沢の下部に集中していて、ウォーターウォーキングする場合は沢に絡むようにつけられた「女道」で途中から入渓すると、滝登りは省略されます。

国民宿舎裏妙義の駐車場から20分ほど林道を進むと、まず「星穴橋」があり次の「深沢橋」のちょっと先で斜面のなだらかなところから入渓します。装備を整えて水に入ります。

水に足を入れ歩くとゴロゴロの石を踏んで歩くのも一年ぶり。なんだか歩くの下手だなあ、と思いながらいくと最初の渕。朝いちなので回りこんで先に進み、手頃な小滝も越えながらウォーターウォーキング。

8Mの滝が出てきました。う~ん、と思っていたらCさんがサクサクと登ってロープを出してくださいました。ありがとうございます。その後もCさんは巻くことはしないで直登を続けます。

順調に遡行します。

女道と沢が交わる地点にくると、道標がありなるほどと思いました。親切ですね。

その後、いくつかの枝沢が入りますが、確認しながら本流を遡行し、奥の二股も過ぎだんだんと水量も減って遡行の興味も薄れていきました。谷急山登山が目的ではないのなら、登山道に上がってしまいたい気分になってきました。見上げるとすぐそこに空がある尾根。たぶんその尾根にあがっても直接登山道ではないものの、さらにもうひと登りすれば登山道に出ると予想されました。

出渓し尾根を登ると予想どおり次の尾根にスイッチしていました。スイッチしている場所は平坦でしたので、ザックを下して沢装束を脱ぎ、お昼ご飯を頂きました。あとひと登りで登山道かと思いましたが、ここからがまさかの核心部(?)だとは。

ひと登りした先は岩壁が屏風のようにそびえて行く手をさえぎっていました。しかし、よく見ると一か所だけ屏風にほころびがあり通過できました。通過した先は岩塊の細々とした側道(?)でしたが、その先もさらに岩壁が行く手をさえぎっていました。

先行するCさんがルートを探りますがはっきりせず、その岩壁を迂回することにしました。迂回といっても足元は急斜面でそれなりの緊張はします。また迂回するにしても、どのくらい進めば回り込めるか予想はできませんでした。

迂回の途中でS子リーダーが岩壁の上まで登れそうなルートを発見しました。試みにS子リーダーが登り、登山道を探ったのですが樹が多くはっきりしません。そこでCさんも登り様子を調べました。私は落石が届かないように注意しながら岩壁の下部で待機していました。

ずいぶん待ったような気がして、(実際はそれほどでもなかったのですが)引き返すことも考えていました。ただ、S子リーダーのGPSではもうすぐそこに登山道があること、かつてここを通ったパーティのログがあることから、探索を続けるとついにルートを発見しました。

Cさんから岩壁を迂回するように言われ、二人は岩壁の反対側に懸垂するというのです。下部にいると岩の全容が分からず不安でしたが、実際には岩壁の幅はそれほどでもなく、容易に迂回できる距離でした。迂回して二人と合流するとすぐ目の前に登山道が見えました。

小休止した後は登山道を通って三方境を経由して下山しました。通常はウォーターウォーキングですと、沢の傍に道があったり容易にエスケープできるのですが、さすがに西上州は勝手が違いツメが難しかったです。

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