錫杖岳左方カンテに登ってきました。メンバーAB外のTさんTKさん。3人登りです。
初めての北アルプスの岩場。数日間、トポを眺めて、YouTube見まくって、緊張を和らげようとしてさらに緊張する。でも、準備をするのが私なりの緊張緩和。
取り付きまで渡渉、藪漕ぎ、湿った苔だらけの岩を乗り越えて、3時間弱。暑くて汗だくだく。
1p Ⅲ リード。先行2パーティ。先行パーティの若い女の子は、暑くて足が攣っちゃって、、と話してました。広い岩の割れ目に沿って登るが、ジャミングなどほとんど必要なし。40mほど。暑くて思うように調子上がらず。登りながら、後ろを見てロープが引っかかりそうな枯木や岩の割れ目に気をつける必要があるピッチ。ハーケンボルはほとんどないため、クラックにカムでプロテクションを取る。
2p Ⅳ クラック リード。20mくらいに感じた。40mは無い。クラックからちょっと立ったフェイスになるが特に問題なし。ピナクルに到着して、うっかり懸垂ポイントで支点を作ってしまい、フォローの2人にセカンドのビレイ状態のまま本来の支点までちょっと歩いてもらう。
3p Ⅱ-Ⅴ草つきースラブ 繋げてリード。20mくらい。トポに書いてある長さが、実際とかなり違う気がする。最初にピナクルのクラックに沿って立ち上がり、スラブをトラバースして、少し被った上部を取る。プロテクションが乏しいので、スラブ面右側のハーケンと、さらにその右側にあるクラックにプロテクションを取り、「この一手落ちるかも」とビレイヤーに声かけをして、デッド気味に右手を出す。意外に取れてしっかりしたフリクションが気持ちが良い。そのまま乗り越してスラブを右上する。
4p Ⅳ+チムニー リード。ホントはここでリードを変わる予定だったが、TKさん「まだ行けるんじゃない?折角の機会だからリードしたら?」と。凹状岩壁ではリードお願いしまくりで、あの時は情けなかった。それに次はチムニーだし、鷹取山で練習した成果を見せる時!と取りついたが、いきなり下部内が濡れてびしょびしょ。体を押し付けるポイントがあるから服もドロドロに。気にせず登る。途中逆層になっていて、ちょっと悪い。なんとか登って、目標の木が生えているテラスでまた懸垂ポイントに支点構築してしまう。視野狭すぎ反省。
5p Ⅳ+チムニー、カンテ。リード。チムニーは出だしの一歩だけ。ほぼフェイスを登ります。越沢バットレスや子持山獅子岩でこの日のために練習してきたので、フェイスは快適に登りました。プロテクションはところどころにあるクラックで取りますが間隔広め。ランナウト多め。
6p Ⅴ+ チムニーからフェイス、フォロー。ここまできて、リード完クリしないの?と言われましたが、出だしの一手から厳しい。フォローでもA0しまくりなので、無理せず。最初のチムニー登りは練習の成果を感じました。快適。チムニーからフェイスに移ってクラックを登るのがちょっと怖いけど、片手ハンドジャム、片手はフェイスのホールドを、拾うような感じで気持ちよく登れました。フォローはカムも持たなくて良いし身が軽い!
無事に6p上まで到達し、東京までの帰りの時間も考えてそこから懸垂下降にしました。注文の多い料理店ルート、全部最初におろしてもらい、ルートじっくり眺めながらいつかここを登るぞ!と気持ちを新たに。
素晴らしい1日でした。ここまで連れてきてくださったTさんTKさんに感謝。
ちびのすけ2023年6月23日 14:42 /
クラックを始めたので注文に憧れているちびのすけです。先月に屋内講習が終わった後、先週末に初めて外岩での練習をしました。まだトップロープです。自力で行けるようになるまで道は遠いけど、亀の歩みでも頑張りたいな、と思いました。Kaedeさんのガッツに脱帽です。