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7/29-30 島々谷でビバーク体験(おまけ)

 ツエルトの張り方(例)を示すので参考にしてみて下さい。

その1(ロープ利用)

 沢登り等で河原にビバークする場合、ロープを持っていることが多いので、積極的に利用してみましょう。

 

 アンカーは立ち木にボーリンノット(写真は変形)がお馴染みかと…。

 

 もう片方の長さ調節にはムンターヒッチ&ミュールノット(これもお馴染み)。

 

 丁度良い立ち木が無い場合は、石を積んでアンカーにします。

 

 木の枝(簡単に折れてしまうものはダメ)にスリングをカウヒッチ。

 

 石を載せて、さらに三点で支えるように重しを載せます。

 

 強度に不安のある場合は、二つ石を添えて、さらに重しを足します。

 

 立ち木にスリングを巻き付けた場合と同様にムンターミュール。

 

 石積アンカーは高さが無いので(一人の場合は斜めでも構わないが)…、

 

 木の枝で三脚を作って高さを合わせると良い。

 

 張ったロープにプルージックコードを巻き付けて、ツエルトの両端を吊るします。

 

 ロープが高すぎて、ツエルトの底が着かない場合は…、

 

 PP紐(荷造り紐)を足して長さ調節します(本体側はスリップノット、プルージック側はシートベント)。

 

 床(四隅)が地面に着きました。

 

 張りのあるテントマットを敷けば、四隅を固定する必要はありません。

 

 お勧めは、キャラバンが販売するAPテントマットM。

 

 最後にサイドを張るのですが、写真は悪い例。

 

 バタつきを抑えるため、ショックコードを付けておくことをお勧めします。ショックコードにはPP紐を足しておきます(シートベント)。

 

 サイドのアンカーはロープを張った時ほど強力でなくても良いです。小石(または小枝にスリップノットを結んで、適度な重さの石を載せておけば十分です。

 

 出来上がり(二人が横になれます)。

 

 緊急の場合等、三人で入りたいときには底を開きます。

 

 開いたところは直接地面なので、できればテントマット等を敷きましょう。

 

 高さは低くなりますが、三人で横になれます。

その2(ロープ無し)

 次はロープ無し。写真はトレッキングポールを支柱にしていますが、ただ立っていれば良いというわけではありません。素早く張れて、快適に過ごすためには、ある程度の知識も必要です。

 

 今回お勧めの張り方。

 

 まず、市販の張り綱は本体側を固定しています。

 

 それは、ペグと自在で長さ調節することが前提だからです。

 ペグの打てない河原ではどうでしょう? 写真はよく見る悪い例。自在が働くことができません。

 

 冬山テント同様に、自在は本体側に付けましょう(張り綱は2本に切り分ける)。張り綱は1本が2.5mあれば十分です。

 

 十分な長さの張り綱でも、大岩に直接巻き付けたのでは足りなくなるかもしれません(基本、解きにくい結び方はしない)。

 

 ここでも小枝にスリップノットがお勧めです。

 

 本体側に適度な重さの石を載せ、

 

 反対側に二つ添えます。

 

 三点で支えるように重しを載せます。

 

 自在が本体側にあるので長さを調節が簡単です。

 

 反対側も同じように張って出来上がりですが、入口の真ん中に支柱があったのでは不便です。

 

 入り口側にはX型の支柱が便利です(長めの枝を二本まとめて縛り、開いただけ)。若干の高さ調節も可能です。

 

 X型の支柱は横方向に強いので、張り綱は縦方向の真ん中に1本で良いです。

 

 後ろ側は出入りしないので、トレッキングポールと張り綱2本のままでも良いし、X型支柱と張り綱1本、どちらを選ぶかはお好みです。

 

 サイドを張って完成です。

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