• 登山技術研究会アルペンブルーメ|東京都勤労者山岳連盟に加盟する山岳会|岩登り・沢登り・雪山登山が好きなアルパインクラブ|登山の基本技術を研究し指導者を育成する山の会|東京都練馬区を拠点に活動

5/25-26小川山(26日野猿返し)

25-26日はイベント「クライムオン」があったので、野猿返しは込んでいるかと危惧しましたが、私達だけの貸切状態でした。

26日6時にキャンプ場を徒歩で出発。女王ベスの完璧な調査のおかげで渡渉地点まで順調にすすめました。対岸に渡ると目印のケルンを頼りに上へ上へと登っていきます。うろうろと周囲を探し、ほどなく岩壁を発見しました。

事前に見ていた写真と同じで(当たり前か)気を良くした私が1ピッチ目をリード。ピッチの切り方は「マルチピッチルートスーパーガイド」(白山書房)を参考に岩峰のてっぺんで切った。ちょこっとクライムダウンし、地面を歩いて2ピッチめとなる。

2ピッチ目ベスがリード。以後つるべで登る。2ピッチ目は自分が予想していたより長かった。トポ図では40Mとあったが、もっと長いのではないか? ふたりとも初見のルートであり、そもそも、「こっちだよね?」と目を凝らす。結果的に2ピッチ目、3ピッチ目も短めに切った。

4ピッチ目は正面の岩壁を右に斜上気味にトラバースする。コーナーを回ってクラックを直上するらしい。当会で2年前に野猿返しを登った時の写真を見ると、直上したら岩峰にスリングを回してアンカーとしていた。そのイメージでコーナーを回って登っていったら、ロープがスタックしてしまった。一旦コーナー付近までクライムダウンしてロープを引いたら動き始めたので安堵した。そのまま登り始めたがまたスタックしてしまった。あと一手というところだったので、スタックしたロープは体から外しプロテクションに括り付け、生きているロープだけで岩峰に立った。フォローにはロープを回収してもらうことになり負担をかけてしまった。このピッチが核心であったが、グレードは5.7である。ロープの操作を含めての核心なんだろうと思った。ベスに聞くと私がロープを引けば引くほど岩の割れ目に入っていったそうだ。

この後はスタックに懲りてピッチを短めに切ったが、アップダウンを繰り返し、時間もかかるし単調で飽きてくる。

最後に樹林帯に入り懸垂下降となる。垂壁の懸垂であるが上部が少し棚状になっていてここでもロープが割れ目にかかりスタックしてしまった。上部だったので安全を確保しながら降りて割れ目からロープを外した。

懸垂1回で登山道に出る。そのまま来た道を下りつつ、いろいろ反省した。

でも、女性二人で問題を解決しながら完登できたのは、とても良い経験となったと思う。

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