昨年ABメンバーと登った北岳バットレス。何となく連れて行ってもらった感が拭えず、自分の力で再度トライしてみたく、10月の3連休を今期最後のチャンスと捉え、たっちゃんを半ば無理やり誘い、昨年と同ルートを辿ってみることにした。
11時25分 広河原より入山
14時12分白根御池小屋着 今回は白根御池小屋でテント泊。登攀後も幕営地まで下山する計画で臨んだ。 予報で気温は調べていったものの、実感としての寒さが分からず服装選びに悩んだ。 日が沈むと気温は下がり、朝は0度近くまで下がったようだ(テントの結露水が凍っていた) まだ体が寒さに慣れていないこともあり、かなり寒さを感じた。小屋泊の人がうらやましい。
昨年同様、バットレス沢目印の大岩まで偵察。(往復約2時間)今回はデポなし。
13日 4:10分 白根御池小屋出発 満天の星空、天気は大丈夫だ。
大岩に到着。昨日の下見のおかげで暗がりでも迷わずたどり着けた。
モルゲンロートの北岳バットレス。
すがすがしい朝の北岳。
Bガリー大滝に到着。先行の3人パーティに先を譲って頂いた。1P目私リード。 やさしいⅢ級とあるが、朝1の硬さと相まって1ピン目までのランナウトで緊張を強いられた。
Bガリー終了点。このままロープ無しで直登した。
ここでヒヤリハット発生。Bガリー大滝終えて私リード。Cガリーへのトラバースルートが思い出せずそのまま登りつめてしまった。僅かな踏み跡と先にある残置スリングに惑わされてガレ場を直登。 完全にルートミス。無理して突破を試み落石も起こしてしまった。後続パーティの方々に教えて頂き なんとかリカバリー。草付きを左にトラバースする踏み跡を完全に見逃していた。確か去年もこの辺で彷徨った記憶がようやく蘇ってきた。
Cガリーをトラバースして4尾根下部、ヒドンスラブ。「4」のペイント発見してほっとした。
10:28分 第4尾根主稜取付きに到着。Bガリー~ルートミスで小1時間のロス。 気を取り直して私リード。離陸後はカム使用。3番があってもよかった。途中残置カムあり。
2P~3P 天候にも恵まれ快適クライミング。
懸垂ポイントのマッチ箱。ここから見ると確かに崩落しそうだ。 この辺りからガスが湧き始めてきた。
7P目のリッジ、最終ピッチ(城塞ハング)が見えてきた(後続パーティの方撮影)
すぱっと切れたような崩落跡地、高度感満載のトラバース。去年H美さんが勇ましくリードしていたなと思い出す。 そして思い出の最終ピッチ、城塞ハングはたっちゃんリード。 私が去年残置したH美さんのカム、既にそこには無かった。そこには新たなハーケンが打ち込まれ、その先には別の残置カムが2本増えていた。
15時28分、最終ピッチを登り終えて広がる青空。
16時11分 北岳山頂。こりゃヘッデン下山だな。持参したトランシーバーもあまり機能しなかった。 (次回の課題)18時御池小屋下山。
14日 9時 広河原に下山。 2日目、痛恨のルートミスなどあり、予想外に時間がかかってしまった。 まだまだ修行が足りていないと思いつつ、また来よう。
kapi2024年10月22日 00:15 /
今年も挑戦したんですね。 完登おめでとうございます。 因縁の最終ピッチ、H美さんのカムを回収したかったのですが・・・・ 既になかったのですね。残念です。 来年は私も挑戦してみようかな。