晩秋になると里山を歩きたくなる。紅葉した山は明るく感じるし、カサカサと落ち葉を踏む音も好きだ。さて、どこに行こうか。考えているうちに鍋割山で鍋焼きうどんを食べたくなった。一度も食べたことないんです。一度くらい人並みなことをしたい。
さっそく地図を広げる。寄(やどりぎ)という難解な読み方のバス停からアプローチすることに決めた。なべ焼きうどんは13時半のタイムリミット前でも食材がなくなると食べられないらしい。登頂を11時30分と仮定して逆算すると寄がベストだ。
新松田駅からバスに乗ったが平日だったために人が少ない、がらがらだ。これは絶対に食べられることを確信した。7時10分バスは寄に着いた。バス停のトイレは閉まっており「グラウンドのトイレを使用するよう」張り紙があった。うろうろとしていると地元の方が声を掛けてくださり、鍋割山への登山口を教えてもらった。


林道をあがり、茶畑の脇をすすむと鹿よけのゲートがある。その先がいよいよ登山道となる。晩秋の登山であるが、汗だくになりながら登っていく。半袖Tシャツと腕カバーでちょうどいい。丹沢にはあまり馴染みがないけれど、道標が整備されていて歩きやすい。


時計を気にしながら登っていくと突然キジ?が登山道を横切ってきてびっくりした。茶色っぽくてたぶん雄かと思っているうちに藪に消えていった。(写真なし)。そしてすぐそこが山頂だった。お迎えにきてくれたのかな。




山頂では写真を撮って頂いた方とおうどんを注文して順番を待つ。ベンチを間違えて怒られたけど、うどんは美味しかった。ほどよい塩かげんでお汁を飲み干した。ずいぶん汗もかいたしね。


帰りは大倉尾根で下山することにした。秋の景色を満喫しながらの楽しい尾根歩きのあと、大倉尾根に入る。よく整備された道だけどとても長く感じる。そして今日はお休みの小屋が点在していて寂しさも感じる。かつては人の往来も多かったのだろう。



それでも、見晴茶屋は営業している。ここは活気があった。


茶屋をすぎれば大倉バス停はもうすぐ、秋景色とおうどんを堪能した一日だった。


