1月最後の日曜日、朝5時に川越のY岸宅に来て下さった大師匠の車に乗り込み下仁田へ。道の駅でJ子さんと、神津牧場ではトマの風の3人と合流。

相変わらず雪が無い。乾き切った急峻な小径を谷底へと降りてゆく。先ず向かったのは入門砦。私は先週、細かいツララの集合体での登り方の練習が不完全燃焼で終わったので、その復習をするつもり。

傾斜の緩いラインがあるのは洞窟の左側の氷の中央部。先週はそこからスタートした。洞窟の右側は、短いが垂直に近いツララの集合体で、こちらの方が難しい。場所によってツララの細かさに差がある。今週は、勇気を出してこちらから行ってみよう。


垂直に入る前に1本スクリューを入れてからスタート。たくさんの細いツララの中に良さそうな場所を探して、ノーコンだけど頑張ってアックスを打ち込む。足下は、細かいツララを蹴り落としてしっかりした氷を出して、良く確認してツァッケを押し込む。ちゃんと立てたらひと息つく、その繰り返し。
良きタイミングでアックステンションしてスクリュー設置。常にアックステンションでの設置だが、自分はもうそれで良いと開き直っている。何しろ不器用と非力のコンボだから、ツールを落とすリスク、耐える腕力の無さ、腕力が尽きることへの恐怖など、自分の体力と性格を考慮すると現時点ではこれがベスト。


2本目は、右端の岩に近いところを攻めてみた。怖いけど、面白いんだよね。



午前中のメニューは、大師匠の洞窟攻めで終了(既に13時を回っているが…)。トマの風の3人は、入門砦(F1)の上のF2に行ってみるとのこと。我々は、先週行けなかったインディアンサマー広場へ行こう!
入門砦のある沢を出合まで降りて、左股に入る。左岸の踏み跡を辿ると、岩壁にかかる氷瀑が見えてきたが…

「シャイアン」「アパッチ」とも下が薄〜い。でもそれは事前情報で分かっていたので、もう1本右側にある緩傾斜の氷瀑「チェロキー」を経由してトップロープをかけよう、という計画。

チェロキーを下から眺めると、氷は貧弱だが登れるくらいにはありそうだし、傾斜が緩いのであまりプレッシャーは感じない。登り始める前に大師匠から、手持ちのスクリューのうち10cm2本は最後までとっておくよう言われる。助言に従ってスクリューの携帯順をアレンジしてから出発。
最初の中間支点は頼りなげな枝。その後すぐ氷が殆どなくなり、岩の隙間に落ち葉が詰まったところを通過する羽目になる。ほんの一時のドライツーリングだが、これが意外と怖い。ドラツーはトップロープでしかやったことないからなぁ。


再び現れた氷の中にスクリューを入れてひと安心。少し進むと、部分的に少し傾斜が立っているところに差しかかって緊張する。氷上に午前中に登った人のものであろう痕跡が認められたので、大丈夫、あたしも行けるはずと気分を落ち着かせる(根拠はなく、まじないであるが)。


それで頑張って登って行ったら、最後の最後で本当に氷が薄くなってしまって。

氷は薄い上に、一番上まで届かずに消えている。下からは見えなかったので少々躊躇う。とは言え大して選択肢もない。大師匠の予言が大当たりで10cmのスクリューは2本手元に残っているし、左上方には立木に藤蔓が絡んでいるではありませんか。沢屋にとっては百人力よ。
薄い氷がガバッと剥がれることだけ避けたい状況。衝撃を与えないように注意しながら、10cmのスクリューをどうにかこうにか2本設置して身体を上げ、最後は藤蔓にアックスでフィニッシュ!!


3番手で上がってきた大師匠は、遅いのが通常運転の私にしても露骨に動きが遅くなったので訝しんでいたそうだが、最上部のベルグラを見て納得しておられた。時間切れで隣にトップロープを張る計画は中止になったけど、良く頑張ったなぁと褒めていただけたので良いことにする!


ベルグラリードを頑張ったご褒美に、夕飯時にクラフトビールを奢って下さった大師匠でした…(ハート)

(2025年1月26日実施)