先週のアックス特訓の成果を出せるか。朝5時、大師匠にピックアップしていただき荒船山方面へ。相沢登山口へは8時頃着。
犬殺し・仔犬殺しの氷瀑と同じ山域だが、こちらは極悪ダート走行なし、アプローチも立派な登山道で快適である。
標高850mを超えると少しずつ足下が雪に覆われてゆく。荒船山頂へ向かう登山道を左に外れ、相沢奥壁へ。まず最初に現れるのが「相沢大氷柱」。
本当は、明日はこの相沢大氷柱の予定だったのだけれど。
充分に立派な氷に見えるが、落ち口の幅に対して左半分は上部の氷柱のみで、下がない。登る分には右側を登れるけれど、問題なのは支点となる立木が中央より左寄りにあること。3月となり気温も高く、懸垂下降時に上部の氷柱が崩れる可能性を排除できないので今回は断念。例年はもっと左側まで氷が繋がっているそうだ。来年に期待しよう。
続いて見えてきたのは「バレンタイン」。ほぼ上から下まで繋がっているのは近年では珍しいそう。しかし、中間のベルグラが剥がれて滑落する事故があったそうだ。撮影のみ。
バレンタインのすぐ向こうに、今日登る「エイプリルフール」。
足跡がないので分かっていたけど、誰もいなくて静かだ。トイレを済ませて、少し行動食をつまんで、支度してスタート。出だしから結構立っているので、1本目のスクリューはアックステンションで心を落ち着かせて。
落ち口近くでまごつくのは相変わらずだが、概ね順調に登ることが出来た。これまで4回も5回も振ってやっと決まっていたアックスが、2回前後で決まるようになったのは大きい(以前が酷過ぎるのは言わずもがな)。
ついでに左側のラインを登るための振られ止めスクリューを設置して、1本目は終了。最下部だけだと、20mちょい登った感じなのかな。
少し休憩したら、トップロープで練習。まずはスクリュー回収便。そして大師匠の「今日の1本」は、下が繋がっていない氷柱。例によって私がビレイしているので写真がないが、アックスを打って足を上げて、しっかり氷柱に乗り込んでいらした。私もやってみたけど…。
氷柱に立つことは出来ず。上の写真の後、氷柱下部を破壊して終わった。ちょっと身長的にも辛かったかも?
相沢大氷柱の方から人の声がした。会話の雰囲気から推察するに氷瀑見学のようだ。トレースを辿ってこちらにも来るかなと思ったが、エイプリルフールは静かなままだった。
次は左側のロープで。氷が窓みたいに開いて岩が見えているところを経由してゆくルートを、大師匠と交代で。
穏やかな晴天で、随分と日も長くなっている。時計を見たらもう夕方だった。最後の1本、支点の回収便をリードで登ると言ったら大師匠が少し驚いておられた。確かに今までより、勇ましいかもね。
1本目のスクリューをアックステンションせずに設置している。以前の自分なら考えられなかったことだ。
アックステンションも交えてだが、この最終便では複数回、テンションなしでスクリュー設置できたので自分でも驚いた。足も高く上げられるようになったし、アックス特訓の成果は明らかである。
回収便を終えて荷物をまとめ、歩き始めは17時を回っていたがまだ明るい。今日もいっぱい練習したなぁ。駐車場には18時10分に到着、ギリギリヘッデンを出さずに済んだ。仕上げは、大竹食堂でお肉。
明日は転進先の某所にて、何を特訓しましょうか。大師匠、毎週お付き合いいただき、ありがとうございます!
(2025年3月9日実施)