• 登山技術研究会アルペンブルーメ|東京都勤労者山岳連盟に加盟する山岳会|岩登り・沢登り・雪山登山が好きなアルパインクラブ|登山の基本技術を研究し指導者を育成する山の会|東京都練馬区を拠点に活動

音楽家、大師匠にテンポを要求される

相沢大氷柱から計画を変更し、谷川連峰の眺めが素晴らしい某所へやってきた。目当ての氷瀑は残念ながらかなり融けてしまっていたが、直ぐに撤退はしない。少しの氷しか無くとも、私に対してなら大師匠はいくらでもレッスン課題を捻り出せるのである。

苦手なことは山ほどあるが、特に指摘されることが多いのが「迷い過ぎ」。アックス、アイゼン、そしてスクリューも、場所を決めるまでに時間をかけ過ぎてしまうのだ。時間の浪費はリスクになる。少しアバウトでも良いからどこをどう登るか予測をして、決断を早くして各動作を連続的に行うのが望ましい。岩でのクライミングでも散々言われたことである。

春ですね

迷うのは、自信が無いから。予測が苦手で、その場その場で次の一手を考えることが多いのもあるけど。

月初めに行ったアックス特訓のおかげで以前より自信がついたのもあり、昨日のエイプリルフールでの登攀の動作は幾分速くなったと思う。が、トップロープをセットした後、左側のルートも登れるように振られ止めを設置するためにトラヴァースしてゆく時は相変わらずおっかなびっくりだったな。

見上げると、亀裂が入ったベルグラが今にも剥がれ落ちそうだ。少し離れた安全な下部の氷で、トラヴァースの練習をしよう。私の苦手なことがもう一つ。踏み替えである。踏み替えた方が良い場面にしばしば遭遇するが、ジャンプする勇気が出ないのだ。

まずは大師匠のお手本、右へトラヴァース。左足重心で、右足を大きめに開いて。右アックスも開いた足の上に打つ感じ。身体を右に移動させながら、重心を左足から右足に移す。左のアックスもマッチさせて。そして右足で軽く跳んで、左足に踏み替え。右足を大きめに開いて…(繰り返し)

大師匠の軽やかなステップ。一方私はスナップと同様、ステップにも縁遠いのである。沢で岩から岩へ飛ぶのも苦手。脚にジャンプ機能が備わっていない。そんなことをつらつら考えていても何にもならないけど。

ジャンプねぇ…。思い出したのは懐かしの学生時代、授業でやったバロックダンス。同級生がアキレス腱を切ったのは2つのアウフタクトの後にジャンプする、ガヴォットだった。このリズムでやってみようか。

思い切りが悪いので、足と足がぶつかったりして。背後で大師匠が笑っている。勇気を出すのに前拍2拍は時間かかり過ぎらしい。「もっとテンポ良く、重心を移動したら直ぐ踏み替えて」「飛べっ!」

ガヴォットは止めて、もう少しゆったりとした拍感で良いから流れるように重心移動→踏み替え。何度も練習しているうちに、少し慣れてきた。まだ失敗もするけど。リズムに乗るというのは、迷いを振り払うのにも役に立つみたい。

あとはクライムダウンの練習と、垂直のツルツル氷にツァッケを押し込んで一歩立つ練習をして、終了。

対角バランスで

登らないで温泉に入って帰るだけになる可能性もあると思っていたけど、今日もとても良い練習ができた。大師匠、いつも本当にありがとうございます。次回はもう、3月の後半になる。麓は諦めて、八ヶ岳に入りましょう。

(2025年3月10日実施)

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