• 登山技術研究会アルペンブルーメ|東京都勤労者山岳連盟に加盟する山岳会|岩登り・沢登り・雪山登山が好きなアルパインクラブ|登山の基本技術を研究し指導者を育成する山の会|東京都練馬区を拠点に活動

太刀岡山の岩場その2(左稜線)

太刀岡山に来るのは実は2回目です。前回は何となく先輩についていき、太刀岡山のどこかで初めてクラックに足を突っ込み、あまりの痛さに逃げ帰ってしまう。その反省で今回はジムでクラックの練習をし、K氏とともに再び太刀岡山にやってきました。

しかし、ジムで練習したからといってもすんなりと登れるようなところではありませんでした。1ピッチ目K氏リード。フォローでありながら、めちゃくちゃ苦労しました。以後すべてをK氏にリードしていただくこと。ああ、情けない。

1ピッチ目上部で

1ピッチ目で苦労したのも、荷物が重いのではないか? ということで2ピッチ目はK氏が空身でリードし、二人分の荷揚げ、そして私も空身で登るという作戦。K氏が身軽に登り、いよいよ私の番。快調でしたが、途中でカムの回収をしようとしたら、効きすぎて抜けなくなってしまいました。やむなく一旦ロープをカムから外し、上部のカムまで登りスリングを長く垂らして戻り、スリングに過重してカムを外しました。この時点で立派に人工登攀というか。。。予想外の展開で焦ったのか、ここで痛恨のミス。2番のキャメロットを落としてしまいました。戻るわけにもいかず、先に進むように、K氏からの指示があり、テラスに残置することになってしまいました。

2ピッチ目 これぞクラック
余裕ですね

3ピッチ目 スクイーズチムニー。本当にここは大変でした。もはや写真を撮る余裕さえなくて。。。スリムなK氏は難なくすり抜けたようですが、私はハマってしまって身動きが取れなくなってしまいました。なんとか少しでも広そうなところに体を寄せようと努力したのですがうまくいきません。仕方なく登攀具を外し雨具の上着を脱ぎやっとの思いで抜け出しました。あとで知りましたが、チムニーには深く突っ込まないで適度なところで右側を登りスラブ状を行く、あるいは、チムニーにはまったく入らずに左側から巻くという手段がありました。ここでかなりの時間と労力を使いました。3ピッチを登り切った後、4ピッチ目の取り付きを探しつつしばし休憩で、飲み物と軽くお昼を頂きました。

4ピッチ目は向かって左の小さな岩を足ががかりに、右側のスラブに移ってスタートです。登り始めが工夫がいりますが、後は問題なく進めます。ほどなく岩壁に突き当たり、正面にリングボルトが打ってあります。ここでピッチをきりました。

5ピッチ目はリングボルトの左手に小ぶりなクラックがあり、ここを登ると岩稜に出ます。あとで知ったのですが、リングの右手を巻き登ることもできるようです。

5ピッチ目の小ぶりなクラックを登るK氏

小ぶりなクラックを登ると岩稜線は右にカーブします。そのまま岩の切れ目をまたいでボルトのあるところでピッチをきりました。

6ピッチ目。実はここが悩ましい。岩稜が途切れていました。1メートルくらい何もなくて、よっこらしょと移っても先がまたどうなっているのか見当がつきません。ちょっと降りて、登り返すのでしょうか。ここにくるまでに予想外に時間がかかっているし、今なら引き返すことも可能です。とても残念でしたが今日はここまでとして戻ることにしました。残置してしまったカムも回収しないといけないし。。。

足元がなくて、1メートル先にこの手前の岩がありました。この岩の横幅が2メートルくらい。
乗り移ってもこの岩の向こう側はやはり何もないみたいに見えます。本当にここなのかな? 

全ピッチをK氏にリードして頂き、ご負担をお掛けしてしましました。せめて、フォローがすべての荷物を背負うほうが良かったと思います。もっともフォローはスピードが大事なのに、あちこちで時間をかけてしまいました。ここを登るにはまだまだ精進が足りなかったようです。

コメント一覧

2021年6月24日 23:03 / 返信

先輩にも、クラックに足を突っ込んだら痛くて我慢できなかった経験があるのですね。わたし、なんだかホッとしてしまいました…♪ クラック、難しいジャンルなのだなぁ…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です