太刀岡山に来るのは実は2回目です。前回は何となく先輩についていき、太刀岡山のどこかで初めてクラックに足を突っ込み、あまりの痛さに逃げ帰ってしまう。その反省で今回はジムでクラックの練習をし、K氏とともに再び太刀岡山にやってきました。
しかし、ジムで練習したからといってもすんなりと登れるようなところではありませんでした。1ピッチ目K氏リード。フォローでありながら、めちゃくちゃ苦労しました。以後すべてをK氏にリードしていただくこと。ああ、情けない。
1ピッチ目で苦労したのも、荷物が重いのではないか? ということで2ピッチ目はK氏が空身でリードし、二人分の荷揚げ、そして私も空身で登るという作戦。K氏が身軽に登り、いよいよ私の番。快調でしたが、途中でカムの回収をしようとしたら、効きすぎて抜けなくなってしまいました。やむなく一旦ロープをカムから外し、上部のカムまで登りスリングを長く垂らして戻り、スリングに過重してカムを外しました。この時点で立派に人工登攀というか。。。予想外の展開で焦ったのか、ここで痛恨のミス。2番のキャメロットを落としてしまいました。戻るわけにもいかず、先に進むように、K氏からの指示があり、テラスに残置することになってしまいました。
3ピッチ目 スクイーズチムニー。本当にここは大変でした。もはや写真を撮る余裕さえなくて。。。スリムなK氏は難なくすり抜けたようですが、私はハマってしまって身動きが取れなくなってしまいました。なんとか少しでも広そうなところに体を寄せようと努力したのですがうまくいきません。仕方なく登攀具を外し雨具の上着を脱ぎやっとの思いで抜け出しました。あとで知りましたが、チムニーには深く突っ込まないで適度なところで右側を登りスラブ状を行く、あるいは、チムニーにはまったく入らずに左側から巻くという手段がありました。ここでかなりの時間と労力を使いました。3ピッチを登り切った後、4ピッチ目の取り付きを探しつつしばし休憩で、飲み物と軽くお昼を頂きました。
4ピッチ目は向かって左の小さな岩を足ががかりに、右側のスラブに移ってスタートです。登り始めが工夫がいりますが、後は問題なく進めます。ほどなく岩壁に突き当たり、正面にリングボルトが打ってあります。ここでピッチをきりました。
5ピッチ目はリングボルトの左手に小ぶりなクラックがあり、ここを登ると岩稜に出ます。あとで知ったのですが、リングの右手を巻き登ることもできるようです。
小ぶりなクラックを登ると岩稜線は右にカーブします。そのまま岩の切れ目をまたいでボルトのあるところでピッチをきりました。
6ピッチ目。実はここが悩ましい。岩稜が途切れていました。1メートルくらい何もなくて、よっこらしょと移っても先がまたどうなっているのか見当がつきません。ちょっと降りて、登り返すのでしょうか。ここにくるまでに予想外に時間がかかっているし、今なら引き返すことも可能です。とても残念でしたが今日はここまでとして戻ることにしました。残置してしまったカムも回収しないといけないし。。。
全ピッチをK氏にリードして頂き、ご負担をお掛けしてしましました。せめて、フォローがすべての荷物を背負うほうが良かったと思います。もっともフォローはスピードが大事なのに、あちこちで時間をかけてしまいました。ここを登るにはまだまだ精進が足りなかったようです。
瑞2021年6月24日 23:03 /
先輩にも、クラックに足を突っ込んだら痛くて我慢できなかった経験があるのですね。わたし、なんだかホッとしてしまいました…♪ クラック、難しいジャンルなのだなぁ…。