お盆を挟んで2週間振りの小川山。メンバーはお馴染み大師匠とJ子さん、そして今回は頼れるアニキ(年下ですが…)が同行してくれている。1日目の予定は屋根岩下部の水晶スラブと、屋根岩Ⅰ峰の純情岩。前夜までの雨で水晶スラブはジットリと濡れており、唯一乾いている右端の2ルートには先客が。諦めて純情岩へ移動。こちらは風通しが良く、乾いている。
私とJ子さんには敷居の高いエリアなのだが、アニキがいて下さるので練習ができるというわけ。小さなお子さんがいて中々クライミングに来られないアニキ、1年振りくらいの外岩とのことだが「スポンタ」10b をサラリとオンサイト。
トップロープを張って下さったけど、10bだと私、トップロープでも登れるかどうかねぇ…。まぁ、あとで。
このエリアで一番易しいルートは、5.9のクラック「ポロッケ」。リードでトライしてみるが…
ハンドジャムは少し広いが効くことは効く。両手入れて、私にはちと高い左スタンスへ思い切って身体を上げなきゃいけないのだが、ハンドジャムが抜けそうで怖くて敗退。アニキのお手本を見よう。
左手ハンドジャム、右はフェースのホールドを使ってテンポ良く足をあげて行った。私は両手ハンドジャムでクラックの真下にある身体を上げようとしたので、バチ効きではないハンドジャムが抜ける方向だったのが敗因だ。トップロープで練習してみよう。
大師匠のアドヴァイスとアニキの登りを参考に、クラックの真下ではなく右側に身体を寄せてスタート。左手はクラックに、右手はフェースのホールドを押さえて。この方がハンドジャムが抜けずに足を上げられた。同じことがリードで出来れば良いのだけど、まだ自信は持てないな。
ルートの核心は、上部のやや左上するクラック。クラックの縁をサイドプルして壁から剥がされないようにソローリと左へ移動。クラックは見えないので手探り。とてもじゃないが私にカムは決められない、リード不可能案件だったわけだ。なんとか右足をクラックに捩じ込んだらやっと安心でき、両手と右足ジャミングでトップアウト。
クラックのサイズを手探りしてカムを決めるのは、今の私にはハードルが高過ぎる。再びリードトライするのは、まだまだ先の話ですね。
だいぶ時間を使ってしまった。次のルートは、アニキが張ってくれた「スポンタ」のトップロープを回収するというミッション。10bは私が登る範疇ではないのだが、トップロープだから行ってみよう…
核心よりかなり手前の時点で既にちょっとシンドい。トップロープなのに情けないが、斜上ルートなので少し怖いのだ。何とか登って核心に到達。剥がれそうで立っているのもやっとだし、私にとっては登る手がかり足がかりが「何もない壁」。ガッツリA0。自分のレベルは分かっているけどね…、痛感させられるよね。アニキは「足をどれだけ信頼できるか、です」と仰っていた。自分の足に置き換えて考えてみるが…うーむ、ヤモリに変身でもしないと無理なのではないだろうか。
回収したら、コンパクトな岩場である純情岩の反対側へ移動。普段から11や12を登っているらしい猛者グループがクライミングを楽しんでいた。優しい方々で、私達のお目当て「純情太平のかかって来なさい」10b/c のヌンチャクも終了点も使って良いですよ~と言って下さった。アニキの後に私達もトップロープでトライする予定なので、アニキがRPトライで終了点だけは自前に。
アニキが核心で一度ツルッと行っていたので、難しそう。登り上がるためのハンドは、ビールジョッキジャムだって。あ、それ、やってみたい…
ルートの中ほどまでは左のクラックが使えるが、その後甘くなり、途切れる。ここからが本番。途切れたクラックが少し上で復活しているので、なんとか身体を上げて取りに行きたい。右フェースにはスタンスがあるので、レイバックにしてトライ。何度かトライしたけど、力尽きた。今思い出してみると、左足が何の役にも立っていなかったな。とにかくビールジョッキには辿り着けなくて敗退。J子さんも敗退していた。
6月の瑞牆マルチ(参照→https://alpenblume.club/?p=28551)もそうだったけど、たまに自分のレベルよりも難しいルートを体験するのは勉強になるし、とても貴重な機会だ。打ちひしがれた気分になるのは、仕方ないか…。テントサイトに戻って、焼肉で元気を出さないとだ。
〜Day 2に続く〜
(2024年8月17日実施)
kapi2024年8月25日 15:57 /
アニキ久しぶり。元気そうで何よりです。